
先輩社員インタビュー
元気でコミュニケーション取れる、
そういう人が来てほしい。
村長 清Kiyoshi Muranaga
常務取締役 / 2000年入社
ちょうど社長にお声掛けしていただけたんで、
こちらのほうで頑張らさせてもらおうと。
入社されてからどれくらい。
16年ぐらいですね。
実は消防署行ってたんですけど、年齢経ていくと体力維持が難しくなって。
ちょうど社長にお声掛けしていただけたんで、こちらのほうで頑張らさせてもらおうかなと。
消防のお仕事とは全然違うと思うんですけども、
その辺の戸惑いはありませんでしたか。
消防署は対人(ひと)との連携プレーでチームワークですけど、ここは機械を熟知しながらその中で人が機械を動かすという状況なんで、しばらく苦労したかなというところはあります。
従業員の方に教えてもらいながらスキルアップさせてもらいました。全て一通りはできるようにはなりました。
うちはオートメーション化が進んだ会社。


16年ぐらいおられるということですが、会社のアピールポイントなどは。
基本的にはポリエステル合板を生産しています。
天板はメラミンとか、傷のいきにくい物。うちがさせてもらうのは、合板なんですけども、表面がフラットだけじゃなしに、エンボス加工とか、あとレザー調とか梨地系とか、そういったものを作らせてもらってますね。
主に取り引きをされてる会社は。
94年にこの工場の立ち上げるときから、特定の会社さんと深くお付き合いさせてもらってます。うちの生産の95%以上はそのお得意さんに出荷してますね。
そのお得意さんでは複数の取引先から仕入れをされているのでしょうか。
合板を作ってる会社だけでも競合いう形で5社ほどやっておるんですけど、お得意さんはいろんな色、柄、表面の仕上げによって、300アイテムぐらいお持ちなんですよ。
中で、うちが特に主力でさせてもらってるのが、柄じゃなしに単色と言われるもの、1色系のものの中で表面がフラットもしくは梨地、エンボス加工、凹凸感のあるもの。あと柄も何種類かという形。
柄はカタログ上のラインナップの2割ぐらいしかさせてもらってないんですけども、ただ単色に関しましてはうちが8割ぐらいシェアを占めてると思います。
自社で構築された生産設備でやられてるっていう所は他にはない大きな個性ですね。
社長や専務がエンジニアとして、機械のメンテ等も随時やっておられるんで、新しいことも随時取り入れています。
その分量産できて、作りやすいのをさせてもらってる。ですから、コストも安いんですけど、薄利で数売って、っていう形させてもらってる状況です。それができるのも全てオートメーション化が進んでるからなんです。うちの会社の優れている所だと思います。
人数が少なくても量産ができているとのことですが、大体どれくらいの人数で回されてる感じですか。
そうですね、ライン生産上がるまで、検査、梱包で2人、生産のほうで3~4名ですね。
生産するときの材料っていうと木材とかでしょうか。
合板です。合板に対してポリエステル樹脂を塗装するコーティング加工っていう形です。ただ合板に、いきなり色を混ぜたポリエステル樹脂をコーティングしても、合板の下地の色が出てしまって、そのまま出ないというのがありますから、まず先に合板に化粧紙っていう紙を張るんですよ、片面だけ。そうしますと白の上にいろんな色を乗せる。毎回同じ品質の色が出るっていう形でやってます。


JAS認定以上の高い製品基準
お得意さんと長くお付き合いするには、努力が必要なのかなと思うのですが。
うちの工場は合板検査会の認定をもらって、農林水産省のJASマークをもらってます。お得意さんのほうからもJASマークを付けたの製品を納品してくださいって言われておりまして、製品ラベルもJASマークを印字させてもらっています。JASはもちろん品質基準いうのがありまして、一定の基準を満たしているのかというのを1カ月に一度検査されに来ておられるんです。
1カ月に1度。なかなか大変ですね。
そうですね。現状確認いう形で、ピックアップして、それの品質が問題ないか確認されます。それと合わせてお得意さんの方にも納品に対しての品質基準いうのがありまして、そのお得意さんのほうの品質基準の方が厳しいです。お得意さんも2カ月に1度程度、抜き打ち検査という形でうちに来ておられます。
2カ月に1度、大体3~4時間滞在されて、200枚から300枚程度を抜き打ち検査をしていただいてます。
厳しい基準をクリアされて納品されてるということですね。
そうですね。万が一抜き打ちの検査に引っ掛かったものがあれば、従業員に翌朝朝礼時に周知するようにしています。


できるだけコミュニケーションを取ってもらえる方がいいですね
この仕事は肉体的に厳しい仕事ですか。
合板1枚1枚は3×6サイズでしたら3キロなんです。一番大きなものは7キロありますけど、肉体労働かって言いますと、それほどでもありません。
一人での作業ですか。
通常は2人1組で検査してスライドさしながら、最終的に10枚1組とかで機械が梱包してくれるって形です。
今若い方っておとなしい人が多いですが、それでも大丈夫だと思いますか。
転職いう形でうちへ来てくれる人って、どうしても大人しい人が多いんですね。どうしても前の職場で人とコミュニケーション取れなかったとか、なじめなかったで、こつこつ工場で静かに仕事したい、という思いで来てくれる人もいます。
本当大人しいなという人はやはり、2人1組で仕事したりとか、数人でラインの中でっていう中で、多少の意見の交換とか出るときでもしゃべってくれないとか、言い出せないとか、何か悪いのになと思いながらそれを言わずに次の工程に流してしまうとかいうこともあるんで。
やはりおとなしいと勤まりませんか。
勤まらないわけじゃないですけど、できるだけコミュニケーション取ってもらえる方がいいですね。ですから、完全に黙々という1人で何か検査するとかいう形の生産ラインではないので、っていう所はありますね。
女性でもやれそうな仕事ですか。
機械の操作と、できあがった製品を1枚ずつポリエステル樹脂を乗せて最初にフラットのフィルムとか梨地とか凹凸感のあるビニールをかぶせて、ローラーでのばしておるんです。できあがったものをはがして持ち上げて次の工程に流しておるんですけど、そこの作業だけは男性に完全にお願いしてるんですよ。それ以外の所は交代交代で女性の方もみんな、オールマイティーになってもらう形で経験してもらってます。一番力の要らない所を、という形で検査の方に回っていただいてます。
工場で働いたことなくても、勤まりますか。
事務職をずっとされてる方は、どうなんでしょうってなります。どうしても全て基本立ち仕事になりますんで、そういう意味で体力勝負な部分はありますね。逆に経験者といっても、こういった形の内容を経験した方って、そんなにいない思いますんで、ゼロからのスタートで問題ないかと思います。
やはり体力がないと厳しいですか。
イメージ的に検査業務なんかは、流れてくるものを座り作業で検査してっていう感じでしょうが、うちの会社の検査は立ったままで合板の大きい物を切ったりあいたりして検査して大丈夫でしたらそれを積み重ねてっていう形でなるので、そういう所の違いというのは出てきますんでね。
年齢的にはどうでしょう。
今現状、前からおられる方、新しく入られた方含めて、60前後の年配の方もおられます。その他は大体みんな20代~30代で若い職場で今やってます。
60前後の方にはオールラウンドプレイヤーになってもらう形にはならないかと思うんですけど、ただここだけっていう形でやってもらってます。




終わるまで帰れないというような
厳しい会社ではないです
朝来られる時間と帰られる時間は何時ぐらいですか。
それはフレックスとかないんで、全く一緒なんで。何もなければ8時15分から5時15分が定時でやってますね。その中で、土曜日だから半ドンいうこともありませんし、全部同じ時間でやってます。
残業などはどうですか。
ここ近年は下期(9月と~3月)に残業があるかなという程度です。
従業員の勤務年数は長いのでしょうか。
長い人はやっぱ6年・7年ですね。25、6の人でも高校出て、一度就職したけど転職して来てくれてる方もいます。
今、作業員の方がやはり足りてないということなんですかね。
そうですね、オペレーターとしてしっかり今は完全にやってくれてる人っていうのは、ライン長として、班長としてまかせられる人。
その人たちが結局指導しながら動いてくれる中で、作業員が足りないという状況なんですよ。

福利厚生として、何かやられてることはありますか。
コミュニケーションをとって楽しい会社というのは心がけています。
忘年会もしくは新年会は絶対させてもらってますし、1カ月に一度、食事会をやっております。
そういうことに参加しないおとなしい人っていました?
そうですね、忘年会もしくは新年会になるとほぼ全員参加してくれるんですけど、食事会になるとやはり「私はいい」みたいな形で、少し距離を置く人もいますね。なかなか全員参加っていうか、いつも決まったメンバーが来ないのが現状ありますが、早く全員参加できるようにしたいです。
大体そういう食事会というのは、仕事が終わってから夜にやられる感じなんですね。
そうですね、一応。たとえその前後、残業1時間ずつしてる日でもその日だけは。もちろん週末にいつも持ってくるんですけど、定時で終わって、どこか場所が離れる場合は2時間ぐらい時間置いて、7時ないし7時半集合いう形です。
今の人だと、仕事終わったら早く家帰って、のんびりしたいとか、ゲームしたいみたいな感じだと思うんですね。
そうなんでしょうね。ですから仕事終わってからまでも会社のお付き合いで食事わざわざっていうのよりも、自分の時間に取りたいっていう形なんでしょうね、でもみんなが来てくれる雰囲気にしたいですね。

他になにかされていることはありますか。
朝いつも朝礼っていうのしておるんですよ、ラジオ体操と朝礼と、従業員の方たちと順番に私どももですけど、1分間スピーチいう形でみんなの前で好きなことしゃべろうってなんですけど、なかなか1分間しゃべれないのが現状。みんな30秒程で何々しました、こうしたいです、とか30秒程だけなんですけど。ただその1分間しゃべるのも、人前でしゃべるのに慣れてもらうというのと、その中で自分の体験したこと思ったこと言うことによって、コミュニケーションはかろうということで、やってるんですけど。
元気でコミュニケーション取れる、というのが一番大切にしていることですか。
そうですね。なかなか対外的に挨拶しないんですね。軽い会釈してくれる人もいますけど、会釈すらしない人も現状いたんですよ、うちの会社も。できるだけ、そこら辺は「してください、しましょう」じゃなしに、「できるだけしてくださいね」って軽くいつも説明するんですよ。それでも、コミュニケーション取るのが下手な人たちというのが現状いてるのかなという。年々これでも変わってきているんですね。できるだけ食事会とかもしようという形で。朝の朝礼も、ここ4年ぐらい前から始まりました。
以前は昼になって初めて「いてるやん」とか、「きょう休みやったん、あの人」とかいう状況もあったりとかいうのがあって、それじゃ良くないっていうことで、社長がやっぱりそういう所から変えよういうことで。
ラジオ体操して体動かして、朝から元気良くという形でちょっとずつ変えようとやってはおるんですけど。その成果はこれからかなという所ですね。